大竹道茂「江戸東京野菜の物語」(平凡社新書)上梓のお知らせ

この度、当協会大竹理事長の著書「江戸東京野菜の物語 伝統野菜でまちおこし」が平凡社より出版のはこびとなりました。
これまで大竹理事長が語ってきた、江戸東京野菜にまつわる物語の集大成!
江戸東京野菜の奥深いエピソードをはじめ、当協会からは上原理事、福島理事、また生産者の皆さんなど、江戸東京野菜にかかわる方々の熱い思いが伝わるインタビュー記事も掲載。
興味深く内容の濃い一冊となっております。

3月15日より書店に並ぶ予定です。
ご興味のある方はどうぞお手に取ってご覧ください。

大竹道茂「江戸東京野菜の物語」(平凡社新書)
高度経済成長で失われた「江戸・東京の味」の復活を通じて、著者が取り戻したのは、江戸と東京の「野菜」と「歴史」だった。
畑とともに、江戸から受け継がれてきた野菜も、作る人・食べる人の暮らしや歴史も忘れられていく──この現状に歯止めをかけるべく、立ち上がったのが著者だ。以後、野菜と文化を守るため、生産者や地域の人々、学校やメディア、自治体、NPOなどの力を得ながら、「伝統野菜の復活」と「地域の活性化」に奮闘し続けている。本書はその記録である。(紹介記事より抜粋)

《目次》
口絵8ページ
序 章 “伝統野菜”の復活にかける

第1章 失われた野菜を探して──発見の物語
1 捜索隊が大活躍!──〈早稲田ミョウガ〉
2 復活のトップバッター──〈品川カブ〉
3 2つのルートで発見──〈千住一本ネギ〉
4 江戸東京スイーツの東西横綱──〈本田ウリ〉〈小金井マクワ〉
5 テレビを見ていたら、発見──〈城南小松菜〉
江戸東京野菜の魅力を語る 1
井之口喜實夫さん 野菜生産者
三國清三さん オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ

第2章 日本を旅した野菜
1 東北から里帰り──〈青茎三河島菜〉
2 はるばる美濃から来た──〈鳴子ウリ・府中御用ウリ〉
3 京野菜「堀川ごぼう」のもとになる──〈滝野川ゴボウ〉
4 甲斐から伝わる──〈おいねのつる芋〉〈治助イモ〉〈白岩ウリ〉
江戸東京野菜の魅力を語る 2
宮寺光政さん 江戸東京・伝統野菜研究会/野菜生産者
福島秀史さん 江戸東京野菜コンシェルジュ協会理事/多摩・八王子江戸東京野菜研究会代表

第3章 江戸と今をつなぐ
1 きっかけは将軍綱吉──〈練馬ダイコン〉
2 吉宗が名づけた「小松菜」──〈ごせき晩生小松菜〉
3 2つのショウガの産地──〈谷中ショウガ〉〈八王子ショウガ〉
4 江戸前の握りには欠かせない──〈奥多摩ワサビ〉
5 村人を飢えから救う──〈のらぼう菜〉
江戸東京野菜の魅力を語る 3
渡戸章さん 野菜生産者
ほしひかるさん 江戸ソバリエ協会理事長

第4章 大都会で生まれた野菜
1 全国の生産をリードする──〈東京ウド〉
2 世田谷で2度復活──〈伝統大蔵ダイコン〉
3 緑と白の粋な色合い──〈馬込半白キュウリ〉
4 大玉で病気に強い──〈下山千歳白菜〉
江戸東京野菜の魅力を語る 4
野永喜三夫さん 日本橋 ゆかり 三代目 和食料理人
上原恭子さん 江戸東京野菜コンシェルジュ協会理事/野菜ソムリエプロ

第5章 学校の畑でよみがえる
1 小学校の記念事業で復活──〈寺島ナス〉
2 タネのリレーが始まった──〈砂村一本ネギ〉
3 地域とNPOの連携で復活──〈内藤トウガラシ〉
4 都庁の御膝元で栽培──〈内藤カボチャ・角筈カボチャ・淀橋カボチャ〉
江戸東京野菜の魅力を語る 5
佐藤勝彦さん 押上よしかつ 店主
成田重行さん 内藤とうがらしプロジェクト リーダー

第6章 サポーター広がる
1 応援団ができて復活!──〈亀戸ダイコン〉
2 人から人に託す──〈砂村三寸ニンジン〉〈馬込三寸ニンジン〉〈滝野川大長ニンジン〉
3 目黒のタケノコと子規の恋──〈タケノコ〉
番外編 1 時代を超えたダイコン──鎌倉大根
番外編 2 大嘗祭と江戸東京野菜

江戸東京野菜一覧
あとがき

価格:900円+税
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出版までの経緯は下記ブログでご覧ください。

大竹道茂ブログ「江戸東京野菜通信」(1月19日より)
大竹道茂ブログ「江戸東京野菜通信」(2月22日より)